４月からの職業訓練校の入校前にもう一つ資格試験を受験しました。受験した資格は乙種第４類危険物取扱者です。
【乙種第４類危険物取扱者】 第１類から６類まである危険物のうちの第４類である引火性液体危険物(ガソリン・灯油・軽油・重油・アルコール・動植物油・工業油)等の取扱いができる国家資格です。石油化学工場・メーカーの製造工場・塗料を扱う店舗・ガソリンスタンド等には必ず危険物取扱者を従事させなければならないので年間受験者２０万人以上と数ある国家資格の中でもトップクラスに人気のある資格です。なぜこの資格が必要なのかと言いますと、ビルの非常用発電機に軽油が使われていたりボイラーの燃料には重油が使われているのでボイラーの取扱いにはこの資格が必須だからです。又この資格を持っていれば定年後おじいちゃんになってもセルフガソリンスタンドで働く事ができるので持っておいて損はない資格です。
先日の２級ボイラー技士試験の合格から月末の危険物取扱者の試験までの勉強時間は３週間です。早速参考書と問題集を買い勉強を開始しました。テキストと問題集をザーっと見てみると何だこりゃ意味不明だぞ、メチャメチャ難しいじゃねーか。ネットで３日で受かったとか一夜漬けで余裕で受かったとかありますが話盛りすぎだろー・・・・冷静に考えたら頭の悪い奴に危険物を取り扱わせたらとんでもない大災害を発生させてしまうので難しいに決まってるんですよね。これは２級ボイラー技士より難しいな。４回、５回と落ちている人が結構いたり合格率も３０％台なので一発合格を目指して気合を入れ直して勉強しました。
使用したテキストと問題集はこちらです。テキストは定番のものですが、これ分かりやすいのですが要点だけしか載ってないのでこれを完璧にしても試験では半分位しか点数を取れないです。特に物理化学はこのテキストだけで合格点に達するのは絶対に無理です。問題集の方は試験では水より重い危険物は二硫化炭素しか出ない、具体的な匂いが出たら〇にせよ、無色無臭と出たら✕にせよ等いろいろな試験に向けてのテクニックが載っていたので覚えることを結構省略出来て非常に助かりました。
勉強を始めて４日経ちましたが範囲が広すぎて危険物の指定数量・性質・発火点・引火点・沸点・消火方法・化学反応・熱量・法令等何度覚えても次の日には半分忘れてしまいます。どうすんべかと途方に暮れてましたがやるしかないのでコピー用紙を５００枚買ってひたすら書いて覚えました。１０日過ぎたあたりからテキストを見なくてもすらすら書ける様になりました。人間の脳って不思議ですね笑。運で受かりたくないのでどんな難問が出た回でも一発合格できる様に時間はかかりますが勉強時にはいつもテキスト・問題集を完璧に仕上げます。試験前日にネットで無料の模擬試験をやりましたが３回やって３回共合格点に達していたので自信がつきました。
なんとか３週間で完璧に仕上げていよいよ試験日になりました。当日も朝３時に起きてひたすら復習をしました。試験時間は２時間です。危険物の性質・法令はすんなり分かりましたが物理化学が非常に難しかったです。事前にネットを見ていたら文系の鬼門は物理化学で、落ちる人のほとんどは物理化学で足切り点以下になり落ちると言っていたので物理化学は倍の時間をかけて勉強しました。最初は物理化学の計算問題は意味不明で捨てるつもりでいましたが、１０問中３問計算問題が出る時があり各分野で足切り６０％なので計算問題が３問出たら残り７問中１問しか間違えられなくリスクが高いので、乙４の動画はYou Tubeに沢山あるのでそこで計算問題を勉強しました。試験では化学反応式、molの計算、ガソリンの体膨張率の計算が３問でたのでやっておいて良かったです。
手ごたえはありましたが合格発表までの２週間がとても待ち遠しかったです。金曜日の昼に合格発表でしたが学校での授業中も早く１２時にならないかなーとそわそわしてました。昼休みに直ぐにネットで確認したら無事合格してました。本日郵送で合格通知が来ました。乙４は点数が分かるんですよね。法令８０％・物理化学９０％・性質消火９０％でした。思ってたより点数取れてたな。とりあえず一安心です。
１ヶ月に２つ試験を受けたのはマジで精神的に疲れたな。職業訓練校に入校して１週間経ちましたが初日に先生からも『会社はあなたを裏切ることはあっても資格はあなたを裏切らない。卒業までに１つでも多く資格を取って完全武装して転職活動していきましょー』と資格取得の重要性の説明を受けました。又生徒もフリーターの方や旅行業界や飲食業界でコロナで失職してここで資格を取得して人生変えたいという方がほとんどで皆資格取得に向けて燃えているのでモチベーションを維持する為にそれだけでも職業訓練校に入って良かったです。次の試験は５月にメインである第二種電気工事士の筆記試験があるので合格に向けてまた頑張って行きます。
